2007年07月07日

イセザキの代表的銘菓

何年かに一度、扁桃腺が見事に腫れ上がって高熱が出る事が有って、今週がまさにそうで、現段階でも扁桃腺が膿んでいて、鏡で見ると練乳をかけたイチゴの様な惨状になっているのですが、同じく扁桃腺がたまに晴れると言う四番目の男兄さんから「点滴だったら一発で直るよ、3時間掛かるけど」とか「注射も結構効くよ、腰骨に打つから滅茶苦茶痛いけど」等と有り難いご助言を頂きましたが、今回は診察時間が平均1分と言うエコロジーなかかりつけ医の方に行く事にし、処方してもらった抗生物質を飲みながら、ヘロヘロと仕事しているzaki-nagaiです。


ボストン クリーム パイ
ボストン」と略して言った方が、お分かりになる方が多いのでは無いかと思うのですが、伊勢佐木町の名物の一つである伊勢佐木町5丁目「浜志まん」(正確には「浜志゛まん」)の代表作で、その誕生は50年前。
50年前から変わらぬ技法を保ちつつ、今日でも一品一品丁寧に創られているのですが、模様付けしたフォンダンと、ふわふわの生地の間に生クリームとカスタードクリームをたっぷりサンドした「ボストン」は一口食べるとバニラの香が口の中一杯に広がって何とも懐かしい味。クリームたっぷりと言っても、時代のヘルシー志向に合わせて砂糖の量を調節するなど、「くどさ」を感じさせない絶妙のバランスが嬉しい感じです。
ホール型のボストンクリームパイは¥2,100、一人食べ切りサイズのミニボストンは¥330、モンブランやロールケーキ等、一人用のケーキに関しては、常時20種類近くは用意しているとの事で、店内で食べて行かれる方は、ケーキとドリンクのセット¥630がお得です。



と、言う事でお店の紹介テンプレはここまでとして、
その浜志まんの店主、市村さんをご紹介致しますが、写真で見て頂くと、若々しい男前だと感じられる方多いのではと思うのですが、この人が常に100万㌦の笑顔振りまきハキハキと接客されており、
マダムから随分と人気が有るんじゃ無いかと思ったりするのですが、店内のクローゼットをちょっと開けるとクルマの(主にアメ車)写真が所狭しと貼り付けられていて、クルマに対する知識も造詣も深いと言った生粋のクルマヲタであったり、ラーメン二郎をこよなく愛する、通称「ジロリアン」であったりと、中々のナイスガイですが、ご子息は今年二十歳です。

浜志まんは、大正2年に「市村菓子店」として誕生。創業当時は和菓子を作っており、栗餡を用いた「浜志まん最中」と言う商品が、今のボストンと劣らない位の伊勢佐木町名物だったのですが、時代の流れにのって洋菓子店に転身したのが戦後。
創業から90年以上の歴史有るお店で、しかもずっと同じ場所にて営業されていますので、伊勢佐木町の移り変わりを肌で感じてきたお店であり、当時の貴重な資料を結構保存されていたりするのですが、店主の市村さんのご好意により、そう言った資料を何点か貸して頂く事が有りまして、その中から一点紹介しますが、

(クリックすると拡大します)
浜志まん創業当時に販促用品に使われたという「栞(しおり)」。
デザインが斬新で、大胆に要所を端折っていながらも、当時の横浜名所が一覧出来、
そこに賑わいを見せる伊勢佐木町通と「浜志まん」の場所を取り入れた物で、
何だかちょっと弄れば今でもそのまま使えてしまえそうな感じです。

この他にも様々な資料が有るんですが、ここで紹介するとキリが無いので、
浜志まん公式ホームページ内のギャラリーページにその他の資料が掲載されています。
覗いて見て下さい。
  

Posted by zaki-nagai  at 12:00Comments(0)